アデレード, オーストラリアの医療, 腰痛

救急病院へ行く その③

前回の続き。

しばらく横になっていると女性医師が来た。
「調子はどう?」と聞かれたが
良くはなかったので「Strange…」と答えたかな。
血液検査には何も問題がなかったとのこと。
「あんなに色々飲んでたのにラッキーね」
と言われた。
医師の見解によると
Endone(エンドーン)という薬が
吐き気を起こさせ
それにより脱水症状になり
ひどい頭痛が発生したとのこと。

危険な脳の病気ではないので
CTやMRIは必要ないらしい。
とりあえずエンドーンは今すぐやめて
(捨てなさい!とまで言われた)
飲むならアスピリンかロキソニンか
そこまで強くないものにすること。
点滴を打ったばかりなので
とにかくこの後は睡眠を
たっぷりととる様にと言われ
病院を出た。
夜中の1時半だった。

インターネットも使えず
ただただ4時間ずっと付き合ってくれた
旦那には本当に感謝するとともに
何も出来ない自分がとても情けなかった。

この日のお会計は$394.70。
(プライベート保険で後日
$83.95の返金あり)
まだ来ていないが
後日血液検査の請求が来るだろう。
(請求が$49.05でプライベート保険での
返金が$42.60)

決して安くはないが
綺麗な設備で待ち時間なく
すぐに診てもらえて良かった。
しかし初めての救急病院で感じたのは
「英語力が必要」ということ。
彼らは医療英語を早口で話す。
意識が朦朧とした中でそれを理解し
自分が言いたいことを伝えるのは
とてもとても困難だ。

10年近く海外に住んでいて
とても恥ずかしいことだが
私の英語力は10年にしては非常に乏しい。
でも言っていることも何となく分かるし
言いたいことも何となく伝わるので
特に不便もなく毎日過ごしている。
旦那は日本人だし
友達も日本人だし
はっきり言って英語を使う状況が
極めて少ない。

そんな私が
唯一すごく英語を使うのが病院。
大都市の様にアデレードには
日本語医療センターがないので
現地のGPやスペシャリストやフィジオ
そしてMRIやエコーなどの医療施設など
全て英語を話さなければならない。
旦那も医療系の英語には弱いので
自分一人で対応するしかない。
調べられることは何でも調べることにした。

しかしそのおかげで
私はかなり医療系の英語には強くなった。
薬にも詳しくなった。
医師の言っていることも理解できるし
自分の言いたいことも伝えられる様になった。
今回ほど医療現場での英語の必要性を
感じたことはなかったな。
毎回の積み重ねだと思うが
これからもこの分野に関しては
勉強を続けていこうと思う。
自分の体は自分で守らないとね。

 

そんなわけで悪夢の週末を過ごした。
頭痛はまだ続いているが
医師によると
「嘔吐時に強いプレッシャーが頭にかかったから」
とのこと。
もうしばらく続くかもしれないが
ひどくなったり他の症状が出てこない限り
今の所大丈夫らしい。

もっとサクッとこの事件について
書くつもりだったが
ちょっとづつ思い出しながら書いていたら
こんなに長くなってしまった。
厄年だらけの30代も終わろうとしているのに
どうしてこうも去年から
病院のお世話になってばかりなのだろう?

来週はいよいよ
待ちに待った腰のスペシャリストに
やっと会えるので
何かしら私に希望を与えてくれるのを願うのみ。
考えてみたらもう人生の半分を占めている
この腰痛人生。
一番楽しいであろう20代30代を
このせいで謳歌できなかったことが
悔しくて悔しくて仕方ない。
もうこんな痛みはうんざりだ。
どうか新しい道が開けます様に。

救急病院へ行く その③”への4件のコメント

  1. 初めまして。ここ数ヶ月治らない腰痛に悩まされていてこちらのブログにたどり着きました。今、息をするとピキッとなって怖く辛いですが、腰痛に悩まれている同士がいることを励みに、前向きに頑張ろうと思いました!大変な思いをされたのですね。お大事にお体休ませてください。

    1. てぃもさん

      こんにちは。初めまして。コメントありがとうございます。
      「息をするとピキッとなって怖くて辛い」という状況とてもよく分かります!
      私も最近はごく当たり前の生活が出来づらくなってしまって落ち込むことも多々あります。なかなか改善されない腰痛に体だけでなく気持ちまで沈んでしまいますよね。
      てぃもさんも1日も早く痛みと恐怖から解放されますように。お互い頑張りましょうね!

  2. こんにちは。はじめまして。

    私は腰痛では有りませんが、昨年2月に受けた手術の後遺症(胸から下に痺れと痛みが常時あります)をなんとか軽減したいと、退院時にもらったエンドーンと今日会った専門医に効くだろうと言われたリリカのことを検索していて、こちらのブログにたどり着きました。

    私も海外在住女子、現在シドニーです。
    もともと難病指定の持病があり、その上に別の難病で昨年手術を余儀なくされました。

    体の具合が悪いのは本当に辛いですよね。
    戦っている病は違いますが、共感できるをみつけたら是非またコメントさせてください。

    ぽんさん、てぃもさん
    どうぞお大事に!

    1. シドニーさん

      こんにちは。コメントありがとうございます!嬉しく拝見しました。

      手術をしなければいけなかった病、エンドーンを処方されるほどの痛みや痺れ、
      シドニーさんも辛い思いをされているんですね。

      このブログに腰痛の事を書き始めた時は「何で私だけこんな痛い思いをずっとしなければいけないんだろう?」とそんな気持ちになる事が多かったのですが、
      最近は同じ痛みを持つ方からコメントやメッセージを頂く事もあり、それを読んでいると「私だけじゃないんだな」と励まされる事が多々あり、勝手ながら痛みを共有し一緒に戦っている気持ちで自分を奮い立たせています。

      シドニーさんの痛みや痺れは私とは違うと思いますが、エンドーンやリリカが効いて、少しでも痛みが和らぎます様に。どうぞお大事になさって下さい。

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