腰痛

慢性腰痛と脳の関係

今週の金曜日に3回目の
注射を受けることになっているが
その前に今日は
新しいフィジオに会ってきた。

いつものフィジオから
「あなたの腰痛は脳と関係しているかも」と
言われ紹介してもらった新しいフィジオ。
なかなか予約が取れず1ヶ月待ち。

初老の男性で主に
長年持っている慢性の痛みについての
スペシャリストらしい。

私の腰痛歴や痛みの程度や
様々な質問や触診を繰り返し
出た答えは
私はhyperalgesiaの症状を
持っているとのこと。
日本語に直すと痛覚過敏
「本来の痛みよりも強く感じてしまうこと」
を言うらしい。
またまた初めて聞いた単語!

確かに触診をしている時
他の痛みがない箇所と同じ強さで
腰痛のある患部を触られたら
2倍くらい痛い気がした。
触っている強さは全く同じなのに。

またMRIを見て
私の椎間板の膨隆と
同じような症状を持っている人は
世の中に70%いてこの症状は
歳をとればとるほど普通のことらしい。
椎間板が狭くなっているのもよくあること。
だからと言ってそれが大きな問題や
痛みにつながるものではないらしい。
私の症状は特別なものでも何でもない。

私の場合は若いうちに症状が出てしまい
20年以上それが蓄積され
今が最も悪い状態になってしまったので
強い痛みを感じるのだろう。
でもそのスペシャリストが言うには
私の骨や神経や椎間板には
全く問題がないらしい。
一番の痛みを引き起こしているのは
カチカチに緊張した筋肉。
これが全然動いていないからだそうだ。

そして筋肉より何よりも
私の凝り固まった脳が
「私は治らない腰痛持ち」と
信じ込んでいる以上
何をしても治らないのは当然で
とにかく時間をかけてその脳を
シフトチェンジする必要があるらしい。

言っていることはよく分かる。
でも今は何をするにも不安がいっぱい。
運動してこれ以上ひどくなったらどうしよう?
歩きすぎたら痛くなるに違いない。
何をするにも怖くて動けない。

私の脳は腰痛でいっぱいで
さらにはその痛さから最近は
ポジティブなことを考えられなくなり
思うのはネガティブなことでいっぱい。
手術も出来ないと聞きさらにヘコみ
一生この痛みと暮らしていくんだろうな
一生痛み止めを飲んで生きていくんだろうな
などとただただ
暗い闇へ引き込まれるようだった。

旦那には常に申し訳ないと思い
遂には私は妻として失格だ
などと最近はよく思うようになり
一生懸命稼いでくれたお金を
散財した挙句全く良くならない自分が
嫌で嫌で仕方なかった。

自分は以前はどちらかと言うと
ポジティブな人間だったのに
何でこんな風になってしまったんだろう?

まあそんなことばかり考えて
最近は暮らしていたわけで
自分でも書いていてうんざりするくらい
ほんと使い物にならないダメ人間だよな。
今日のスペシャリストのセッションは
気付いたら1時間半も時間が経っていて
ビックリ!
終わる頃には大分「脳と痛み」の関係が
理解できるようになってきた。

とりあえず今日はこのカチカチ筋肉を
リラックスさせるいくつかの運動を習い
それが家での宿題となった。
脳については
とにかく時間をかけてセッションを重ね
段々とシフトチェンジさせていくしかない。
そのためには旦那の協力も必要だと
次回は彼も連れてくるようにと言われた。
これをお願いするのも申し訳ないと思ってしまう。

最近「人生を変える腰痛学校」と言う本を
読んだばかり
だったので
今日スペシャリストが話していたことは
何となくは理解できた。
けれどやっぱり強い痛みがある限り
この痛みが「脳」のせいだと納得するのは
なかなか難しい。
何かやっぱり神経や椎間板に問題があるに
違いないなんて思ってしまう。
なので私の脳はまだまだそう簡単に
変わることは出来ないが
ようやくこの治療法までたどり着いたので
これを信じてしばらく頑張ろう。

最後にフィジオに
「それでもやっぱり痛みが出て
怖くなって動けなくなってしまったら
どうしたらいいですか?」と聞いたら
「I can do it!」
「Peter said you can do it!」
「私は大丈夫!」
「ピーター(フィジオの名前)が大丈夫って
断言したんだから大丈夫!」と
自分に言い聞かせることだよと
教えてくれた。

I can do it!
がんばろう。

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