日常生活

J-Shine

去年J-Shineの資格の更新が届いた。
もうすっかり過去の事だが
「そういえばこの資格とるのめちゃめちゃ大変だったな〜」と
4年前の戦いの日々をふと思い出したので
自分への記録として書いておこうと思う。

J-Shine(ジェーシャイン)とは
Japan Shogakko Instructors of Englishの略。
中途半端に英語と日本語が混ざっていていかにも格好悪い。
日本語に訳すと小学校英語指導者資格。
教員免許がなくてもこの資格があれば小学校で英語を教える事が出来る。
小学校だけではなく民間の英語学校などでもこの資格を持っていると有利らしい。

ただしこの資格は日本でのみ有効。
こっちで「J-Shine」といっても誰も知らない。
4年ごとの更新が必要で
4年前にシドニーで取得して以来ほとんどの時間をオーストラリアで過ごしている私は
この資格を使った事は残念ながら一度もない。

ワーホリ1年目の時
「せっかく海外にいるんだから日本に帰ってからも何か通用する資格をとったら?」と
これまた自宅で英語教室を開いている母に薦められ
学校に見学に行くととても楽しそうだったので入学を決めた。

しかし。。。
現実はそうとう厳しかった。
授業は月曜から金曜の朝から夕方までびっしり。
週末はテストやプレゼンテーションに向けてクラスのみんなで集まり
ほぼ24時間
睡眠以外は勉強という過酷な日々が始まった。

大人になってからあんなにも勉強するなんて思いもしなかったっていう位
明け方まで机に向かい
すっかり固まってしまった私の脳みそを再起動させるのはとてもとても大変だった。
文字を書き過ぎて手が腱鞘炎になりそうな勢いだった。
チームごとに分けられたプレゼンでは女同士のマジ喧嘩が勃発し
間に立たされた私はただただ二人をなだめるのみ。
しまいには泣き出す者も出て女ってコワって痛感した。

数週間の学校での授業と数えきれない程のテストを何とかクリアーし
最後の難関は実際の現地の幼稚園での実習。
ここでも子供たちを満足させるようなアクティビティーを考えなくてはいけない。
でもこれは学校での授業よりはるかに楽しいものだった。
みんなすごく可愛いしすぐになついてくれてずっと私の後ろをついて回ってる子もいたし
私なんかよりずっと英語がペラペラで
はっきり言って何しゃべってるのか分からない子もいたけれど
ここでの実習はかけがえの無いものだった。
しかし
「常に私が鬼」というエンドレスな鬼ごっこは体力的にきつかったな。
つかまえるわけにもいかずずっと追いかけっぱなし
子供達は手加減なしにバシバシ叩いてくるしよじ上ってくるし
みんな鼻たれてるし。。。

こうして地獄の数週間を終え
最終テストもクラスみんなで合格!
涙涙の卒業式で晴れてJ-Shineの資格を手に入れた。
そこで出来た仲間とは今では親友と呼べる程の仲になり
日本に帰国の際は必ず会っている。
「もう一度このコースを受けたいか?」と聞かれたら
「二度と受けたくない」という程辛い日々だったが
かけがえの無い友達が出来た事には本当に感謝。

 

こうして
苦労に苦労を重ね手に入れた資格だが今はまだ生かされないまま。
ここにいる限りは残念ながら日の目を見る事はなさそうだが
いつか日本に帰った時生かされたらいいな。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*